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川を見てゐた手だらうかうつすらと電車の窓にしろき跡あり

掲載誌など

毎年のことながら、やはり今、こういう気持ちです。

 雑然たる日々のすきまに見えきたる光の如く年を迎うる  高安国世

12月31日。まだまだ雑然としていて、光が見えてきません。夜が明けたら窓を磨きたい。夜が明けたら夫の風邪は治っているだろうか(一昨日から寝込んでいます)。。。混沌としたまま大晦日となりました。

さて、前回から間が空いてしまいましたが、既刊誌・紙に掲載されています。

 「八雁」11月号 二十代三十代競詠・批評特集「詩型に向き合う八人」

 「うた新聞」12月号 坂井修一歌集『亀のピカソ』書評「澄んだ余白」

 角川「短歌年鑑 平成27年版」特別論考「戦後七十年の塚本邦雄」

 角川「短歌」1月号  7首「苔の色」とエッセイ「夢に来よ」

 「短歌往来」1月号 自選30首と自選メモ

それと、「かりん」1月号に中津昌子さんの評論「澤村斉美『gally ガレー』の含みもつもの」が掲載されています。中津さんありがとうございました。

 

角川「短歌」1月号のエッセイのテーマは「想い人」。いま会いたい人ということで、歌人や作家や音楽家を挙げていた人が多かった印象。身近な人を挙げていても短歌と結びついているなど、とにかく皆、芯の通った選択をされていて、すてきでした。私は自分の阿呆なチョイスと書きぶりが恥ずかしい。十代のころの恋(らしき)話を書いたのは、大辻隆弘さんと私だけでした。大辻さんの場合はなんかこうくすぐったくも絵になるから良いです。大辻さんは3カ月に1回ぐらいその人に夢で会うらしい(多いな!)。私は1年に1回ぐらいですが、前回の話の続きを1年後の夢のなかでしていたりします。それがあまりに幸福感に満ちているため、目覚めた時の残酷さといったらないです。目覚めた自分を馬鹿だと思い、しばらく立ち直ることができません。まあ、1年に1回ぐらいそういう日があってもいいのだけど。