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川を見てゐた手だらうかうつすらと電車の窓にしろき跡あり

書きました。

角川の「短歌」1月号、2月号、3月号で「歌集歌書を読む」を担当します。
1月号は既刊。こちら http://www.kadokawagakugei.com/zasshi/tanka/ 鯨井可菜子『タンジブル』、花鳥佰『しづかに逆立ちをする』、水本光『残照の野に』、身内ゆみ『朝星』、田中一美『鶸色の月』、鏑木伊久子『麦ひと粒』、高木絢子『一葉日記』、矢内温代『しろがね世界』、酒井悦子『湖より暮るる』、平井啓子『柴の戸いでて桃の顔見に』、内野潤子『花芽』、金井秋彦『金井秋彦歌集』の12冊の書評を行っています。この欄を書いていて面白いのは、日本各地の歌人の歌を読めるところです。地域性は、ほんとに言葉や歌いぶりに表れるんですよ。地域性の顕っている歌集は実にいきいきとしています。

 既刊の「短歌往来」2月号http://www.nagarami.org/にて堂園昌彦歌集『やがて秋茄子へと到る』の書評を書きました。タイトルは「美しさのことを言うために」。要約すると、「なぜにそんなにストイックなの? ぶちまけられたのり弁ののちの吐瀉物。美と死で現代を乗り越える、のか?」というような文章です。ちゃんと読めているのかどうか分かりませんが。書評はともかく、歌集は美しく、読み応えがあります。