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川を見てゐた手だらうかうつすらと電車の窓にしろき跡あり

『塔事典』付録②

『塔事典』付録の冒頭は「塔の京都」という地図です。塔にゆかりのある場所が、地図上に示されており、各項目は事典の本編で詳細が解説されています。京都観光にもってこいです。通常の京都の観光案内ではまずラインアップされないコースになるでしょう。

蛇足ですが、本編に付け加えると、

京大会館・・・かつては地下のレストラン「近衛」のハヤシライスもしくはエビフライで旧月歌会後の空腹を満たしたものだ。もう一度食べたい。

からふね屋熊野店・・・コーヒー一杯で朝まで粘れる喫茶店として、真夜中の迷える学生もしくは勉学に励む学生を受けとめてきた。2000年代半ば、京大短歌会で行われた、作者本人を招いての「斉藤斎藤『渡辺のわたし』研究会」は、帰れなくなった斉藤さんを囲み、午前4時までこの店で過ごした。近年、惜しまれつつも午前0時閉店となった。左京区の迷える学生はいまどこで夜を過ごすのか案じられる。

フランソア・・・ガラスの器にのったアイスクリームは賞味の価値あり。バニラアイスにウエハースを添えるまでは普通。しかし、2粒の巨峰が添えられるところがプチぜいたく。全体の色合い好ましく、「こんな感じの服がほしい」とは筆者の感想。

六曜社・・・四の五の言わず、コーヒーとドーナツで決まり。なお、店の前で歌人に出くわすことがある。寺町二条の三月書房から流れてくるのにちょうどよい立地であるためと思われる。