galleria!

川を見てゐた手だらうかうつすらと電車の窓にしろき跡あり

書評と作品評

東郷雄二さんが「橄欖追放」のページにて、『galley』を読んでくださいました。こちら。http://lapin.ic.h.kyoto-u.ac.jp/tanka/tanka/kanran136.html ありがとうございました。 島崎健先生に触れてくださったので、島崎先生と夫の関係について少し。            エレガントな師弟関係だったと思います。それは夫に限らず、島崎ゼミに集う人々みながそうだったのではないかと推察します。私は別の学部でしたので、ゼミには数度おじゃまし、あとは夫の話を聞くのみでしたが、島崎先生の読み方を「体得する」という静かな熱に満ちた教室だったし、先生も学生もその熱をずっと失わなかったことがうかがえます。古典和歌を読む。私心を去ってテキストを読む。その時間を共有する。そういうことで成り立つ人間関係を、なんてエレガントなのだろうと、私は半ば憧れをもって眺めていました。退職されてからも、亡くなった後も、島崎先生と夫ら教え子の皆さんの間にはエピソードがいくつかあります。そんなわけで、島崎先生のことをエッセイに書いてほしい、と私は夫にいうのですが、夫は「書くほどのことでもない」と言います。私は、宝のような物語を目の前にしてもったいない、と焦れずにはいられません。大切な思い出を書きものの種にしようとする自分の、ケチくさく、エレガントには程遠い根性がいやになりますが、いつか夫が書いてくれることを願って、「書いて」と言い続けています。こんなことまたブログでさらすこと自体、ケチくさくて節操がなくてしょうもな……ぶつぶつ……やめときます。書いてくれないかなー。


昨年1年間、「塔」で作品連載をしていました。20首×6回。しんどかったけど、楽しかった。先日刊行された「塔」1月号で、河野美砂子さんが作品連載評「作品に強度をもたらすもの」を書いてくださいました。自作であることを忘れて、文章に引き込まれました。「歌ってこう読むのか」とワクワクさせられる文章です。ありがとうございました。

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